Note
- この回は、制作が間に合わなかったためにムービーは作られていない。
- 「カニ」「珍獣モイ」ともキュリオシティに掲載されていた別の人が担当していたコンテンツ。(どちらも正式タイトルは忘れた。)それらにQ星人を加えたコラボ企画をやることになり、そうまが仕切る予定だった。
- キュリオシティは3DCGで作った街の中をウォークスルーしながら通販をしたり、コンテンツを試聴したり…というCD-ROMだったのだが、その「街」が次号リニューアルされることになっていたので、このムービーの最後に(これまでの)街を破壊して終わる予定だった。
- Q星人本編よりもさらに気が抜けて書いていることもあり、ほぼ全編パロディーの連続になっているので、見返すとちょっとどうかと思ったりもする。
- が、結局後に「不思議の国とアリス」の大オチで似たようなことをやっているので、あぁ芸風変わってねぇなぁ…とも思う。(「不思議の国とアリス」の脚本自体は99年頃書いたので…と言い訳しておいてみたりもする。)
Special Episode 「カニラvs珍獣モイ」
Scene1: Q星人司令室
- Q参謀
- 司令、面白い生物を発見しました。ごらん下さい
モニタにモイ、カニを食べてどんどん大きくなっていく
- Q司令
- ほほう、このまま育てばかなりの大きさになるな
- Q参謀
- はっ、しかもこの生物は我々の超科学力が生み出した「動物操り機」で自由にコントロールできることが判明しました
- Q司令
- よし、この作戦を引き続き進行させろ。これでキュリオシティーは我々のものだ、ははははは
Scene2: 夜の海
エリザベスで夜釣りをするヒラサカとカニ屋のオヤジ
- カニ屋
- やっぱり食パンにはイチゴジャムだね、おっとマーガリンを下に塗るのを忘れちゃいかんがね
- ヒラサカ
- しかし、あの看板を付けてから、あんた、だいぶ儲かってるらしいじゃないか、聞いたよ、ちょっとはオイラに感謝してくれよ
- カニ屋
- どうでもいいけど、今日はさっぱりだ、全然かかりゃあしない、なんか化け物が全部喰っちまったんじゃねえかあ、ハハハ
カニ屋の後ろを指差し、おびえるヒラサカ
- カニ屋
- おい、どうしたんだよ(ふりかえる)
カニ屋アップ、ひきつる
- カニ屋
- うあー
壁に飛び散るイチゴジャム
暗転
Scene3: 防衛軍
パラボラアンテナが回っている絵にアナウンスと警報
- アナウンス
- 哨戒機から警告、キュリオシティー沖合い50キロの地点を所属不明の物体が航行中。速度約50ノット。キュリオシティーに向かって直進中。攻撃命令を要請します
Scene4: 海
カニラと防衛軍の最初の戦闘
4.1 戦闘機のコクピット
- パイロット
- 目標確認、魚雷発射準備完了
- ナカヤマ司令
- 攻撃を許可する
- パイロット
- 了解、魚雷発射
4.2 戦闘機のミサイル越しの水中の影の俯瞰
4.3 横からの構図、望遠
ミサイル水中に落下、水しぶき上がる、その上を横切る戦闘機
4.4 コクピット(5.1使い回し)
- パイロット
- 着弾確認、反応なし
- ナカヤマ司令
- 第二派発射準備
- パイロット
- ウアー
4.5 コクピット、パイロット視点
目の前に現れる巨大なハサミ
4.6 横からの構図、望遠
海から突き出たハサミにぶつかり、戦闘機爆破
暗転
- ナカヤマ司令
- おい、どうした、何が起こった、状況を説明せよ
Scene5: ニュース
- アナウンサー
- 臨時ニュースを申し上げます。防衛軍の通達によると、キュリオシティーの北西50キロの地点に、巨大生物が確認されました。現在キュリオシティーに向かって直進中です。キュリオシティーの北区及び西区の住民の皆さんには避難勧告が発令されました。
Scene6: 防衛軍対策本部
スクリーンに映し出されるハサミの写真
キャラは余裕がなければシルエットのみ
- シムラ博士
- 以上の報告を元に推察いたしますと、この未確認生物がカニであることに間違いはないでしょう
- タケナカ参謀
- しかし、そんな巨大なカニが存在する可能性はあるのかね
- シムラ博士
- これまでも で、今回のものほどではないですが、巨大なカニの目撃例が報告されています。それに最近キュリオの住民でそのカニを捕獲した者がいるそうです。
- フジタ長官
- それじゃなにかね、そのカニの仇をうつために親ガニが攻めてきたとでもいうのかね
- シムラ博士
- あるいはそういうことも考えられます
- ナカヤマ司令
- ナカヤマ司令入ります
ドアが開いてナカヤマ司令登場
- ナカヤマ司令
- 沖合い12キロの地点に、防衛軍の総力を結集し、これを最終防衛ラインとしました
- タケナカ参謀
- しかし、これまでの報告によると、通常兵器は全く効果が上がっていないというではないか
- フジタ長官
- 何かいい手はないかね、シムラ博士
- シムラ博士
- (つぶやくように)ひょっとすると、彼らの科学力に頼るしかないのかもしれません
Scene7: ニュース〜電波ジャック
- アナウンサー
- 〜なお、政府の通達に伴い、以後、この怪獣を「カニラ」と呼称します。・・・
画面みだれて、Q星人の電波ジャック
- Q司令
- はははは、久しぶりだな諸君。どうやら、相当お困りのようすだが、諸君らの危機はこのQ星人が引き受けてやろう。我々の超科学力をもってすれば、原始的な甲殻類などイチコロだ。だが、この代償は高くつくことになるぞ。よく憶えておくのだな。ははははは
Scene8: ニュース(ヘリから中継)
キュリオシティーに迫るカニラ
8.1 海を進むカニラの航跡、俯瞰(かなり鋭角に)、その後方には撃沈されて炎上する防衛軍艦隊
視点はヘリからのカメラなので画面が揺れたりすると良い
8.2 ヘリのなかのリポーター
- リポーター
- 軍による最終防衛ラインが突破されました。この巨大な生物は、まもなくキュリオシティーに到達しようとしております。この放送もいつまでみなさまにお届けできるかわかりません。あ、こちらにやってまいりました。巨大です。まさしく怪獣と呼ぶにふさわしい姿をしております。
ヘリの窓に現れるカニラの巨大な姿(カニラはここで初登場)
- リポーター
- どうやらこれでおわかれです。みなさんさようなら
8.3 カニラとヘリ、望遠で引きの絵、ヘリをたたき落とすカニラ
Scene9: カニラvsモイ
9.1 想い出波止場
人気がなくひっそりとした町中に警報が流れる
- アナウンス
- カニラ上陸に伴い、付近一帯の住民には避難勧告が出されております。該当地区の住民の皆さんは、テレビ、ラジオ等の指示に従い、速やかに落ちついて避難されるようお願いいたします。なお、主要幹線道路は既に閉鎖されております。次の放送は新しい情報が入り次第お送りいたします。
9.2 逃げ遅れた人が、建物からでてくる。あわてているために、転んでしまう
9.3 水中から姿を現すカニラ、恐ろしくでかい、ローアングル、広角、人間越しのカニラ、ハサミを振り上げ上陸しようとする
あわやというところで、カニラ倒れる。その足元の水中からモイ登場、さらにでかい
9.4 対峙するカニラとモイ、水平アングル、町並み越し、望遠、ウルトラセブンとかによくある構図
9.5 カニラ越しのモイ、アップ
9.6 モイの足元から見上げた構図、広角
一撃で倒れ込むカニラ
epilogue:
- Q司令
- 見たか我々の勝利だ
- Q参謀
- あ、モイがバランスを失いました
- Q司令
- え?
コロシアムに倒れ込むモイ
ひきつるQ星人
- Q参謀
- あ・・・
- Q司令
- やばっ
コロシアムぺしゃんこになる
飛び去る円盤
暗転
テロップ
[於次号新都市登場請御期待]